ボタン等、オブジェクトのハンドルを取得します。
- 構文
- Double = GETCTLHND( ID, アイテム名, [番号] )
- 引数
- ID
- Windowを識別するID
- アイテム名
- ボタン類のキャプション文字、もしくはオブジェクトのクラス名
- 番号
- 同じアイテム名がある場合に番号指定
- 戻り値
- ハンドル値
GETCTLHND(ID,GET_MENU_HND) とするとメニュハンドルを返す
GETCTLHND(ID,GET_SYSMENU_HND) とするとシステムメニュハンドルを返す
アイテム名の見つけ方
マウスカーソル下のアイテム名を吹き出しで表示します。
SETHOTKEY(VK_ESC, EMPTYPARAM, “forceQuit”)
WHILE TRUE
FUKIDASI(STATUS(GETID(GET_FROMPOINT_OBJ), ST_CLASS))
SLEEP(0.001)
WEND
//////////////////////////////////////////////////
// 【引数】
//
// 【戻値】
//
//////////////////////////////////////////////////
PROCEDURE forceQuit()
EXITEXIT
FEND
プログラム実行例
メモ帳の指定したメニュー項目を無効化する
[ファイル]の「メモ帳の終了」をグレー表示でクリックできないようにする。
DEF_DLL GetSubMenu(HWND, int): HWND: user32.dll
DEF_DLL EnableMenuItem(HWND, UINT, UINT): DWORD: user32.dll
CONST MF_BYPOSITION = $400
CONST MF_GRAYED = $1
DIM ID = EXEC("notepad")
DIM hwnd = GetSubMenu(GETCTLHND(ID, GET_MENU_HND), 0)
PRINT EnableMenuItem(hwnd, 9, MF_BYPOSITION + MF_GRAYED)
他の項目は以下の表を参照。
値は、(GetSubMenu第ニ引数)と(EnableMenuItem第二引数)を表しています。
例えば「フォント」の場合、2-1なので以下のように指定します。
GetSubMenu(GETCTLHND(ID, GET_MENU_HND), 2)
EnableMenuItem(hwnd, 1, MF_BYPOSITION + MF_GRAYED)
値 | 項目 |
---|---|
0-0 | 新規 |
0-1 | 新しいウィンドウ |
0-2 | 開く |
0-3 | 上書き保存 |
0-4 | 名前を付けて保存 |
0-6 | ページ設定 |
0-7 | 印刷 |
0-9 | メモ帳の終了 |
値 | 項目 |
---|---|
1-11 | 置換 |
1-14 | すべて選択 |
1-15 | 日付と時刻 |
値 | 項目 |
---|---|
2-0 | 右端で折り返す |
2-1 | フォント |
値 | 項目 |
---|---|
3-0 | ズーム |
3-1 | ステータスバー |
値 | 項目 |
---|---|
4-0 | ヘルプの表示 |
4-1 | フィードバックの送信 |
4-3 | バージョン情報 |
記述例
マウスカーソル下のID・クラス名・ハンドル値を吹き出しに表示
SETHOTKEY(VK_ESC, EMPTYPARAM, “forceQuit”)
WHILE TRUE
DIM ID = GETID(GET_FROMPOINT_OBJ)
FUKIDASI(“ID<#TAB><#TAB>” + ID + “<#CR>” + _
“クラス名<#TAB><#TAB>” + STATUS(ID, ST_CLASS) + “<#CR>” + _
“ハンドル値<#TAB>” + GETCTLHND(ID, GET_MENU_HND))
SLEEP(0.001)
WEND
// 強制終了する
PROCEDURE forceQuit()
EXITEXIT
FEND
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