目次
- 1 ヘッダー・フッターに指定できる書式コードとVBAコード
- 2 使い方
- 3 プログラム実行例
- 3.1 &[ページ番号] ページ*
- 3.2 &[ページ番号] / &[総ページ数] ページ*
- 3.3 &[シート名]*
- 3.4 <機種名> 社外秘、&[日付]、&[ページ番号] ページ*
- 3.5 &[ファイル名]*
- 3.6 &[パス]&[ファイル名]*
- 3.7 &[シート名]、Page &[ページ番号]*
- 3.8 &[シート名]、<機種名> 社外秘、&[ページ番号] ページ*
- 3.9 &[ファイル名]、&[ページ番号] ページ*
- 3.10 &[パス]&[ファイル名]、&[ページ番号] ページ*
- 3.11 &[ページ番号] ページ、&[シート名]*
- 3.12 &[ページ番号] ページ、&[ファイル名]*
- 3.13 &[ページ番号] ページ、&[ファイル名]*
- 3.14 &[ページ番号] ページ、&[パス]&[ファイル名]*
- 3.15 <ユーザー名>、&[ページ番号] ページ、&[日付]*
- 3.16 作成者 : <ユーザー名> &[日付]、&[ページ番号] ページ*
- 3.17 &[ページ番号]*
フッターの左側に表示する項目を取得または設定します。
- 構文
- String = PageSetup.LeftFooter
- PageSetup.LeftFooter = String
- 引数
- 戻り値
ヘッダー・フッターに指定できる書式コードとVBAコード
ヘッダー・フッターのプロパティ(LeftHeader、CenterHeader、RightHeader、LeftFooter、CenterFooter、RightFooter)には次の書式コードとVBAコードを使うことができます。
書式コード
文字列を装飾します。書式コード単体では何も表示されず、文字列やVBAコードと組み合わせることで機能します。装飾を開始する直前と終了する直後の位置に書式コードを記述します。同じ書式コードで囲まれた部分が装飾されます。最後まで装飾する場合、終了の書式コードは省略できます。二重引用符(")で囲むとなっているところはUWSCでは<#DBL>で置き換えてください。
書式コード | 説明 |
---|---|
&L | このコードに続く文字列を左詰めに配置します。 |
&C | このコードに続く文字列を中央揃えに配置します。 |
&R | このコードに続く文字列を右詰めに配置します。 |
&E | このコードに続く文字列に二重下線付きを設定します。 |
&X | このコードに続く文字列を上付き文字を設定します。 |
&Y | このコードに続く文字列を下付き文字を設定します。 |
&B | このコードに続く文字列に太字を設定します。 |
&I | このコードに続く文字列に斜体を設定します。 |
&U | このコードに続く文字列に下線付きを設定します。 |
&S | このコードに続く文字列に取り消し線付きを設定します。 |
&"フォント名" | このコードに続く文字列に指定したフォントを設定します。フォント名は、必ず半角の二重引用符 (") で囲んでください。 |
&nn | このコードに続く文字列に指定したフォントサイズを設定します。nnには、ポイント数を表す2桁の数値を指定します。 |
&color | このコードに続く文字列に指定された色を設定します。16進数の値を設定します。colorには16進数の値を&Kに続けてRRGGBBの形式で記述します。例)赤→&KFF0000 |
&"+" | このコードに続く文字列を、現在のテーマの[見出し]フォントに設定します。フォント名は、必ず半角の二重引用符 (") で囲んでください。 |
&"-" | このコードに続く文字列を、現在のテーマの [本文] フォントに設定します。フォント名は、必ず半角の二重引用符 (") で囲んでください。 |
&KxxSnnn | 現在のテーマの指定した色で文字を設定します。xxは、使用するテーマの色を指定する 1 から 12 までの 2 桁の数値です。nnnは、テーマの色の網掛け (濃淡) を指定します。 網掛けの濃淡を明るくするには、Sを+と指定し、暗くするにはSを-と指定します。nnnは、3桁の整数で、パーセンテージを0~100で指定します。テーマの色または網掛けを指定する値がこの制限を超える場合は、最も近い有効な値が使用されます。 |
VBAコード
VBAコード | 説明 |
---|---|
&D | 現在の日付(yyyy/m/d形式)を表します。&[日付] |
&T | 現在の時刻(hh:mm形式)を表します。 |
&F | ファイルの名前を表します。&[ファイル名] |
&A | シート見出し名を表します。&[シート名] |
&P | ページ番号を表します。&[ページ番号] |
&P+<数値> | ページ番号に指定した<数値>を加算します。 |
&P-<数値> | ページ番号に指定した<数値>を減算します。 |
&& | &を表示します。 |
&N | ファイルのすべてのページ数を表します。&[総ページ数] |
&Z | ファイルパスを表します。&[パス] |
&G | Excel.LeftFooterに設定した画像イメージ。 |
記述例
[ページレイアウト]タブ-[ページ設定]-[ヘッダー/フッター]タブの[フッター]のプルダウンメニューにある項目を記載しておきます。
| VBAコード文字列 |
---|---|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
書式コード・VBAコードを記述する際の注意点
書式コードは装飾する文字列の直前に記述します。
&B太字にする文字列
書式コードを解除するには終了する箇所に同じ書式コードを記述します。以下は&Bで囲まれた箇所のみ太字で表示されます。
&B太字にする文字列&B標準の文字列
複数の書式を設定する場合、書式コードを続けて記述します。以下は太字(&B)かつ斜体(&I)。
&B&I太字・斜体の文字列
太字と斜体を適用して、途中で太字だけ解除。
&B&I太字・斜体の文字列&B斜体の文字列
数値から始まる文字列にフォントサイズを指定する場合、フォントサイズを指定した直後に半角スペースを記述します。以下は文字列112233がフォントサイズ15で表示されます。
&15 112233
VBAコードの日付や時刻を別のフォーマットで表記したい場合は、VBAコード(&Dや&T)は使わずnow関数 (自作関数)でシリアル値を取得してからtext関数 (自作関数)で加工します。
以下は、今日の日付を和暦で設定する例。
text(now(), "ggge年mm月dd日")
以下は、現在の時刻をhh時nn分形式で設定する例。
text(now(), "hh時nn分")
テーマから色を設定
&KxxSnnnとしたときxxの数値は[フォント]ダイアログの色のプルダウンメニューを選択したときに表示されるカラーパレットに対応しています。[テーマの色]の左側から00、01、…、09と対応しています。
[テーマの色]最上段、左から1番目の白、背景1(#ffffff)は&K00+000、2番目の黒、テキスト1(#000000)は&K01+000、3番目のベージュ、背景2(#eeece1)は&K02+000、4番目の濃い青、テキスト2(#1f497d)は&K03+000のようになります。
Snnnは+100で白、-100で黒になります。
使い方
&[ファイル名]
DIM Application = Excel.Application
DIM Worksheet = Application.ActiveSheet
DIM PageSetup = Worksheet.PageSetup
PageSetup.LeftFooter = "&F"
- 結果
プログラム実行例
&[ページ番号] ページ*
フッターの中央部に&[ページ番号] ページを表示します。
DIM Application = Excel.Application
DIM Worksheet = Application.ActiveSheet
DIM PageSetup = Worksheet.PageSetup
WITH PageSetup
.LeftFooter = ""
.CenterFooter = "&P ページ"
.RightFooter = ""
ENDWITH
PRINT Worksheet.PrintPreview
&[ページ番号] / &[総ページ数] ページ*
フッターの中央部に&[ページ] / &[総ページ数] ページを表示します。
DIM Application = Excel.Application
DIM Worksheet = Application.ActiveSheet
DIM PageSetup = Worksheet.PageSetup
WITH PageSetup
.LeftFooter = ""
.CenterFooter = "&P / &N ページ"
.RightFooter = ""
ENDWITH
PRINT Worksheet.PrintPreview
&[シート名]*
フッターの中央部に&[シート名]を表示します。
DIM Application = Excel.Application
DIM Worksheet = Application.ActiveSheet
DIM PageSetup = Worksheet.PageSetup
WITH PageSetup
.LeftFooter = ""
.CenterFooter = "&A"
.RightFooter = ""
ENDWITH
PRINT Worksheet.PrintPreview
<機種名> 社外秘、&[日付]、&[ページ番号] ページ*
フッターの左側に 社外秘、中央部に&[日付]、右側に&[ページ番号] ページを表示します。
DIM Application = Excel.Application
DIM Worksheet = Application.ActiveSheet
DIM PageSetup = Worksheet.PageSetup
HASHTBL INFO
DIM FSO = CREATEOLEOBJ("Scripting.FileSystemObject")
DIM filename = FSO.BuildPath(GET_CUR_DIR, "SYSTEMINFO.csv")
FID = FOPEN(filename, F_READ OR F_WRITE)
FPUT(FID, DOSCMD("systeminfo /FO CSV"))
FCLOSE(FID)
FID = FOPEN(filename, F_READ OR F_WRITE)
FOR col = 0 TO 33
INFO[FGET(FID, 1, col)] = FGET(FID, 2, col)
NEXT
FCLOSE(FID)
FSO.DeleteFile(filename)
WITH PageSetup
.LeftFooter = INFO["登録されている組織"] + " 社外秘"
.CenterFooter = "&D"
.RightFooter = "&P ページ"
ENDWITH
PRINT Worksheet.PrintPreview
&[ファイル名]*
フッターの中央部に&[ファイル名]を表示します。
DIM Application = Excel.Application
DIM Worksheet = Application.ActiveSheet
DIM PageSetup = Worksheet.PageSetup
WITH PageSetup
.LeftFooter = ""
.CenterFooter = "&F"
.RightFooter = ""
ENDWITH
PRINT Worksheet.PrintPreview
&[パス]&[ファイル名]*
フッターの中央部に&[パス]&[ファイル名]を表示します。
DIM Application = Excel.Application
DIM Worksheet = Application.ActiveSheet
DIM PageSetup = Worksheet.PageSetup
WITH PageSetup
.LeftFooter = ""
.CenterFooter = "&Z&F"
.RightFooter = ""
ENDWITH
PRINT Worksheet.PrintPreview
&[シート名]、Page &[ページ番号]*
フッターの中央部に&[シート名]、右側にPage &[ページ番号] を表示します。
DIM Application = Excel.Application
DIM Worksheet = Application.ActiveSheet
DIM PageSetup = Worksheet.PageSetup
WITH PageSetup
.LeftFooter = ""
.CenterFooter = "&A"
.RightFooter = "Page &P"
ENDWITH
PRINT Worksheet.PrintPreview
&[シート名]、<機種名> 社外秘、&[ページ番号] ページ*
フッターの左側に&[シート名]、中央部に 社外秘、右側に&[ページ番号] ページを表示します。
DIM Application = Excel.Application
DIM Worksheet = Application.ActiveSheet
DIM PageSetup = Worksheet.PageSetup
HASHTBL INFO
DIM FSO = CREATEOLEOBJ("Scripting.FileSystemObject")
DIM filename = FSO.BuildPath(GET_CUR_DIR, "SYSTEMINFO.csv")
FID = FOPEN(filename, F_READ OR F_WRITE)
FPUT(FID, DOSCMD("systeminfo /FO CSV"))
FCLOSE(FID)
FID = FOPEN(filename, F_READ OR F_WRITE)
FOR col = 0 TO 33
INFO[FGET(FID, 1, col)] = FGET(FID, 2, col)
NEXT
FCLOSE(FID)
FSO.DeleteFile(filename)
WITH PageSetup
.LeftFooter = "&A"
.CenterFooter = INFO["登録されている組織"] + " 社外秘"
.RightFooter = "&P ページ"
ENDWITH
PRINT Worksheet.PrintPreview
&[ファイル名]、&[ページ番号] ページ*
フッターの中央部に&[ファイル名]、右側に&[ページ番号] ページを表示します。
DIM Application = Excel.Application
DIM Worksheet = Application.ActiveSheet
DIM PageSetup = Worksheet.PageSetup
WITH PageSetup
.LeftFooter = ""
.CenterFooter = "&F"
.RightFooter = "&P ページ"
ENDWITH
PRINT Worksheet.PrintPreview
&[パス]&[ファイル名]、&[ページ番号] ページ*
フッターの中央部に&[パス]&[ファイル名]、右側に&[ページ番号] ページを表示します。
DIM Application = Excel.Application
DIM Worksheet = Application.ActiveSheet
DIM PageSetup = Worksheet.PageSetup
WITH PageSetup
.LeftFooter = ""
.CenterFooter = "&Z&F"
.RightFooter = "&P ページ"
ENDWITH
PRINT Worksheet.PrintPreview
&[ページ番号] ページ、&[シート名]*
フッターの中央部に&[ページ番号] ページ、右側に&[シート名]を表示します。
DIM Application = Excel.Application
DIM Worksheet = Application.ActiveSheet
DIM PageSetup = Worksheet.PageSetup
WITH PageSetup
.LeftFooter = ""
.CenterFooter = "&P ページ"
.RightFooter = "&A"
ENDWITH
PRINT Worksheet.PrintPreview
&[ページ番号] ページ、&[ファイル名]*
フッターの中央部に&[ページ番号] ページ、右側に&[ファイル名]を表示します。
DIM Application = Excel.Application
DIM Worksheet = Application.ActiveSheet
DIM PageSetup = Worksheet.PageSetup
WITH PageSetup
.LeftFooter = ""
.CenterFooter = "&P ページ"
.RightFooter = "&F"
ENDWITH
PRINT Worksheet.PrintPreview
&[ページ番号] ページ、&[ファイル名]*
フッターの中央部に&[ページ番号] ページ、右側に&[ファイル名]を表示します。
DIM Application = Excel.Application
DIM Worksheet = Application.ActiveSheet
DIM PageSetup = Worksheet.PageSetup
WITH PageSetup
.LeftFooter = ""
.CenterFooter = "&P ページ"
.RightFooter = "&F"
ENDWITH
PRINT Worksheet.PrintPreview
&[ページ番号] ページ、&[パス]&[ファイル名]*
フッターの中央部に&[ページ番号] ページ、右側に&[パス]&[ファイル名]を表示します。
DIM Application = Excel.Application
DIM Worksheet = Application.ActiveSheet
DIM PageSetup = Worksheet.PageSetup
WITH PageSetup
.LeftFooter = ""
.CenterFooter = "&P ページ"
.RightFooter = "&Z&F"
ENDWITH
PRINT Worksheet.PrintPreview
<ユーザー名>、&[ページ番号] ページ、&[日付]*
フッターの左側に、中央部に&[ページ番号] ページ、右側に&[日付]を表示します。
DIM Application = Excel.Application
DIM Worksheet = Application.ActiveSheet
DIM PageSetup = Worksheet.PageSetup
WITH PageSetup
.LeftFooter = "akita"
.CenterFooter = "&P ページ"
.RightFooter = "&D"
ENDWITH
PRINT Worksheet.PrintPreview
作成者 : <ユーザー名> &[日付]、&[ページ番号] ページ*
フッターの左側に作成者 : 、中央部に&[日付]、右側に&[ページ番号] ページを表示します。
DIM Application = Excel.Application
DIM Worksheet = Application.ActiveSheet
DIM PageSetup = Worksheet.PageSetup
HASHTBL INFO
DIM FSO = CREATEOLEOBJ("Scripting.FileSystemObject")
DIM filename = FSO.BuildPath(GET_CUR_DIR, "SYSTEMINFO.csv")
FID = FOPEN(filename, F_READ OR F_WRITE)
FPUT(FID, DOSCMD("systeminfo /FO CSV"))
FCLOSE(FID)
FID = FOPEN(filename, F_READ OR F_WRITE)
FOR col = 0 TO 33
INFO[FGET(FID, 1, col)] = FGET(FID, 2, col)
NEXT
FCLOSE(FID)
FSO.DeleteFile(filename)
WITH PageSetup
.LeftFooter = "作成者 : " + INFO["登録されている所有者"]
.CenterFooter = "&P ページ"
.RightFooter = "&D"
ENDWITH
PRINT Worksheet.PrintPreview
&[ページ番号]*
フッターの中央部に&[ページ番号]を表示します。
DIM Application = Excel.Application
DIM Worksheet = Application.ActiveSheet
DIM PageSetup = Worksheet.PageSetup
WITH PageSetup
.LeftFooter = ""
.CenterFooter = "&P"
.RightFooter = ""
ENDWITH
PRINT Worksheet.PrintPreview
関連記事
- XLOPEN関数 (スクリプト関数)
- XLOPEN関数は、Excelまたは OOoのCalcを起動する関数です。第一引数に読み込むファイル名(新規の場合は省略)、第二引数に起動フラグ、第三引数以降にパラメータ(パスワードや読み込み専用)を指定します。
- XLSETDATA関数 (スクリプト関数)
- Excelのセルに値を代入します。
- XLSHEET関数 (スクリプト関数)
- PageSetup オブジェクト
- Excel のシートの印刷設定を表すオブジェクトです。シートの用紙サイズ、余白、方向、印刷タイトルなど、印刷に関連する設定を管理するのに使用されます。
- Application オブジェクト
- Excel全体を表すオブジェクトです。Excel全体に対しての操作、設定変更をしたい場合に使います。
- Border オブジェクト
- 上下左右一つひとつの罫線を表します。
- Characters オブジェクト
- オブジェクトに含まれる文字列の文字を表します。
- Charts オブジェクト
- 指定されたブックまたは作業中のブックにあるすべてのグラフシートのコレクションです。
- Comment オブジェクト
- セルに関連付けられたコメントを表します。
- FullSeriesCollection オブジェクト
- グラフのデータ系列を表すコレクション。